人間が生きて行くにはリズムが良くなければなりません。
歩くにしても仕事をするにしても、全ての事にリズムはつながっています。リズムは緊張と弛緩から出来ており、子どもは見たり聴いたりした事を、スポーツや仕事、遊びのまねをしながら身につけていきます。
音楽にもリズムがあり、多くの人は、リズムが大切であると教えられました。
しかしそれは楽譜上の数学的な長さの違いだけを理解しようとするものであり、そのリズムの持つエネルギーや想像性はほとんど扱われなかったのではないでしょうか。
音を聴き、自らその違いを感じて想像力をふくらませ、そのエネルギーを表現する「リトミック」は、他に見ることのできない根本的な教育だと思います。
床屋のおじさんがハサミを上手に使って髪を切る姿はリズミカルであり、下手なおじさんは動きが悪いと言えましょう。動きは常に、次々と考えた事を時間や空間、速さを総合的に調整して実行します。その反応が良いほど、人間として充実した人生を送ることができるでしょう。
理解する事と実行する事の間をつなぐのが「動き」だと言うことができます。
石井先生 リトミックのお話 2014年5月
posted by リトミック アカデミー at 09:37
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